ギャザリングへの想い
(今日は、やや長文でございます)
今日は東京におりました。NHKの番組ひるまえほっとさんにて生出演で寄せ植えギャザリングを紹介する機会をいただいたのです。
関東圏限定の配信なので、福岡の華もみじスタッフや地元の方はもちろんみれません。地元の情報番組に出演できればお店の宣伝にもなるかな..と思うところですが、今回の目的はそういうものではありませんでした。
今回、本当に素晴らしい番組に出させていただいたと思います。リポーターの安倍さんは妊娠中にもかかわらずチャキチャキとサポートくださり、感謝しかありません。また、キャスターの武内さんですが素晴らしくプロフェッショナルな方でした。
今回の出演は秋田さんのサポートがあって実現したのですが、私と秋田さんの懸念していたことは、短い時間の中でギャザリングの作り方を説明する際、自分でやってみて失敗して「やっぱりお花を枯らしちゃったわ」と罪悪感を抱き植物と疎遠になる人を出さないようにすることでした。なので出演が決まった後、どんな風にしたらシンプルでありながら失敗しにくい方法を伝えれるのか、何度も打ち合わせをしました。
今回の出演では私は全く緊張することもなく、いつも通りの私でいれたのですが、リハーサルの時、実際にスタジオにギャザリングの見本が並び、準備が始まっているのを座って見ていると、とてつもない責任感に襲われました。園芸専門の番組ではない、一般の方がたくさん観ている番組でギャザリングの広報担当としてきちんと伝えなければいけない。
青木先生が自分の手で考え、そしてそれに感銘を受け受け継いだ私たちギャザ二ストが愛してやまないギャザリングをこんな素晴らしい場で世間の皆さんへ伝えられる喜び。
責任感と同時に、あぁここで披露できるんだ。本当に嬉しい。そんな気持ちになったのでした。
そして、そんな気持ちを胸に挑んだ本番生放送でしたが、本当に伝えたかったギャザリングの素晴らしさが伝えられたのではないかな。という印象です。
お昼前のほっとする時間(番組名はそんな由来なのかな)に、可愛らしいお花はもちろん、キャスターの武内さんもとても楽しそうに、そして根ほどきをしながら土や水苔を触っている時に「わーなんだか気持ちいですね!」と自然と言ってくださった言葉!
そう!それを感じてくださったことが本当に嬉しかったんです!
ギャザリングはとっても美しい作品です。それはもちろんなんですが、私たちがギャザリングに出会った時の、初めてギャザリングした時の「わー!なんだかすごく楽しい!すごく気持ちいい!私これ、大好き!」と思ったその感動を伝えられたんじゃないかなと思います。
ギャザリングの本当の良さってそこなんです。
これまでたくさんの方にレッスン等でギャザリングをしていただいた中で、皆さんが感じる「わー!なんかすごく楽しい!」と心が晴れやかになる想い。
土や植物に自分の手で触って自分の手で作り上げていく心地よい気持ち。疲れた気持ちや日常も、なんだか忘れられちゃう。
植物に触れるって、なんだか自分の心に触れてる気がします。ポットから外して根っこをイジイジしていると、自分の心の中から本当の自分を探し出しているような気持ちになる。
あぁ私、お花好き。今楽しめてる自分好き。もっと自分を、そして好きなことをやっている自分を大切にしようって、そんな気持ちになります。
植物はギャザリングを通じてそんなことを私たちに教えてくれているのではないでしょうか。
ギャザリングは最も手軽に日常の中で心を癒してくれる方法なのだと思います。
そんな素晴らしいギャザリングをもっともっと一般の方に知ってもらいたい。体験してもらいたい!今回の放送をきっかけに、園芸店に並ぶお花を手にとってみようかなって思ってくれる人がいてくれますように。