ハナモミジ

ハナモミジ

【コラム】二十四節気と花のある暮らし「寒露」

今年の夏は本当に暑かった。でも、すとんと一気に涼しくなってきました。夏の間私の胃袋を毎日満たしてくれていた畑の夏野菜を引き抜き、冬野菜を仕込みはじめました。冬野菜を作るのは2度目。昨年は初めてということもあり、手軽ですぐに収穫できる野菜を選びました。ベビーリーフ、小松菜、ほうれん草は種から直播をしましたが、苗が小さなうちから間引きながら長く収穫でき、毎日のように温かいお鍋に入れていただきました。冬野菜は虫に食べられることも少なく、ちゃんと葉野菜がシャキシャキと育ってくれるので、野菜を作る満足感をしっかり感じられます。

一方、種の袋に記載してある蒔く時期が少し遅くなってしまった大根やブロッコリーは、春先までなかなか育たず収穫の機会を逃しました。初めての野菜作りでしっかり成功体験と、なんだかうまくいかない経験のどちらも味わえたため、2年目もしっかりとチャレンジしたくなっています。

失敗経験のおかげでうまく育てたい欲求が生まれ、野菜作りの勉強をはじめました。私が興味を持ったのは、無肥料無農薬で栄養価の高い野菜ができるという糸状菌(しじょうきん)という自然の菌を取り入れた農法です。この方法は畝を作り糸状菌が土に根を張ると、5年は耕さなくても繰り返し野菜を作れるというものです。生える草もそのまま残しておくことで、草が光合成で作った栄養も根を通して土に戻ることからさらに土が良くなり、美味しい野菜ができるそう。

耕さない、草を抜かない、農作業を楽にして野菜本来のエネルギーで美味しい野菜を作ります。私たちの常識から考えると特別なことだと思えてしまいますが、よくよく考えたら自然に生えている植物はそのように育っているわけで。人間が意図的に大量の野菜を決まった場所で作ろうとするから、肥料や農薬の散布が必要になってしまうわけです。実はこちらの方が不自然なこと。

初めての野菜作りで失敗をしていなければ、きっと調べもせずに野菜の種を蒔いていただろうと思うと、やはり失敗こそが学びなんだなと嬉しく思えます。

糸状菌を取り入れた畑での野菜づくり1年目。また失敗することもあるだろうけど、新しいことに取り組むってなんだかワクワクする。


小森妙華

2023.10.09

小森 妙華 komori myoka


アトリエ華もみじ代表【好きな食べ物】 餃子とビール【趣味】料理・写真・畑
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