ハナモミジ

ハナモミジ

絵本作家・すぎはらけいたろうさんインタビュー「コラボアイテム誕生の裏側」(前編)

みなさん、先日発売した オリジナルタオル『花と暮らしのタオル』 はもうお手にとっていただけましたか?

オリジナルタオル制作にあたりコラボレーションをさせていただいた、絵本作家のすぎはらけいたろうさん。このたび、華もみじ小森とともに東京都東久留米市にあるすぎはらさんのアトリエへお邪魔させていただきました。

 


アトリエ『紙と糸』
http://www.kami-ito.com

元々は紙で作品を作るデザイナー/イラストレーターのすぎはらけいたろうさんと、糸 で作品を作るテキスタイルデザイナーの udu さんの共同のアトリエとしてスタートした「紙 と糸」。後に udu さんは自宅兼アトリエを建てられたので、現在はアトリエ名を引き継ぎ、 すぎはらさんが主宰として運営されています。

 

伺ったこの日は、アトリエ2階でなにやら子供向け造形教室が開催され、子供たちのにぎやかな声が聞こえてきました。

 


そして自然と耳に入ってくる聴き馴染みのある曲… ん?華もみじ定番の“大橋トリオ”ではありませんか!(笑)普段と似たような空間に妙に心を落ち着かせながら、華もみじとのご縁やコラボアイテムの誕生エピソードなどについて余すところなくお話を伺いました。

 

 

ーーー 小森とはどのように知り合ったのですか?

すぎはらけいたろう氏(以下、すぎはら):秋田緑花農園の秋田さんが繋いでくれた縁ですけれど、多分その前に小森さんがハンドメイドサイトで知ってくださっていたんですよね?

小森妙華(以下、小森):そう。とあるハンドメイトサイトで、すぎはらさんのポストカードを見ていたんですよ。可愛い〜買おうかな〜と見ていたので知っていたんです。それでたまたま秋田さんから「絵本作家さんと知り合いなんだよね〜」と写真を見せられて、「すぎはらけいたろうさんだ!知ってる!ずるい!!」と思って紹介してもらいました。(笑)

すぎはら:もともと秋田さんとお会いしたきっかけは、パン屋のプチ・フールさんが「東久留米をとにかく盛り上げたい!」と言って、若い世代を数人集めてくださったことです。なにかできないかって。それがきっかけで秋田さんと距離が近くなったんですよね。

小森:秋田さんが「すぎはらさんと仲良いんだ〜」って言うから、それで嫉妬したんですよ。「羨ましい!」って。最初に会ったのはいつでしたかね?

すぎはら:初めて小森さんとお会いしたのはみちくさプロジェクト(※)じゃないですかね。

小森:華もみじもプロジェクトに関わっていて、打ち合わせで初めてお会いしたんですよね。あまりにも初めて会った時からすぎはらさんと意気投合して、秋田さんはずっと嫉妬していました。私とすぎはらさんは感覚が似ていて、二人で盛り上がっているのを「ずるいな〜」って。(笑)

※みちくさプロジェクト:東久留米駅前に人々が“みちくさ”をしてくれるような場をつくり、東久留米のまちを盛り上げていこう!というプロジェクト
http://taneniwa.com/project/

 

初めて会ったその時に、まるで以前から知り合いだったかのように意気投合した二人。東久留米を盛り上げたいという、同じ志を持った二人がコラボしたロゴやアイテムの誕生エピソードを聞いてみました。

 

 

ーーー そんなご縁から『ハナモミジ』の文字やロゴを作ってくださることになったのですね。

すぎはら:そうですね。ハナモミジのロゴ、めちゃくちゃ大変でしたよ!!(笑)文字を全部バラバラに何回も何回も書いて。この「ハ」はいいとか、この「モ」はいいな〜って感じでたくさん書いて。逆にいうとそれ以外やりようがないというか。とにかく小森さんっぽい字を、細いけれど力強い線というのを意識しました。

小森:いつもすごくこだわって作ってくれて。

すぎはら:『Bricolage Flower』っていう字も何回も書きました。

 


バスケットブリコラージュフラワーの絵もすぎはらさんのお手製。バスケットの中には“多摩のもみじちゃん”や“多摩の星空”、“ビオラ”も描いてくれていました。(恥ずかしいことに制作者ご本人からお聞きするまで知らなかった…)

 

 

ーーー オリジナルタオル『花と暮らしのタオル』はどのような経緯で生まれたのですか?

すぎはら:僕が農園にお花をもらいに行った時に、小森さんがベラボンをプレゼントしてくれて。そこで「MOKUというタオルがあって、これベラボンがくっ付かないんですよ!」って。そんな話から、「タオルもオリジナルがあったらいいんじゃないですか〜」「いいですね〜じゃあ作ってー!」みたいな。(笑)そもそも小森さんがオリジナル商品を作りたいと言っていたので、せっかくなら小森さんの仕事に関わるものがいいですよねって。

小森:そう。インスタライブでタオルも付けているから「タオルがいいんじゃない?」って。

 


好評発売中のオリジナルタオル『花と暮らしのタオル』
https://www.hana-momiji.net/item/original-hanatokurashi-towel/
華もみじの世界観をモチーフにしたデザインにほっこり。

 

 

ーーー オリジナルタオルの柄はブリコラージュを楽しむ人達を想像してデザインされたそうですが、色はどのように決められたんですか?

すぎはら:あの色味もたまたまで。ハナモミジで扱っているMOKUの中でいいなと思う色を取り寄せて、これかこれかこれがいいんだけどって最初小森さんに聞いたら「このベージュみたいな色は私も好きなんだけど、よく雑巾と間違えられるから」って。(笑)

よっしー:はは、私使ったことあります。雑巾にしてました。

小森:でしょー!(笑)

すぎはら:そういう理由で、消去法で黄色がいいかもな〜ってなって、最初黄色のタオル地でやっていたんですけど、あまりコントラストのはっきりしたタオルを作りたくないなと思って。小森さんたちがお花を扱う時のエプロンの添え物だから、それが主役になってほしくない。主役はあくまでお花で、例えばそれこそインスタライブをしている時に、お花が目立つけれどなんだろうって思うくらいのさりげない感じにしたかったから、同系色でやりたかったんですよね。

それで黄色のタオル地に、柄がそれよりちょっとだけ薄い色を3パターンほどタオルメーカーのコンテックスさんに出したら「同化しすぎてよく分からないよ。」と、白地に勝手に印刷してきてくれたんです。そしたら「これいいじゃん!」ってなって。

小森:たまたま。「何なのこれ!ステッチかわいい〜!」ってね。

すぎはら:「こっちのがいいじゃん!」って。しかも、小森さんとそういう決断の感覚がだいたい一緒だから、小森さんとの仕事は楽なんです。無駄な仕事がないというか。

小森:本当に。「これどうですか?」って提案してくれるものに「これでいいです!」みたいな。何も言うことがない。だって好きなの、何もかも。

すぎはら:それは本当にありがたいことですよ。気持ちよくキャッチボールできている感じが好きだなと。

小森:イメージしていることを実現して形にしてくれるから。質感とかね。このちょっとしたタッチとか質感って伝えようがないし、全然分からない人とやってもそうじゃなくなるから。

よっしー:華もみじのことをよく理解してくださっているんですね。

すぎはら:でもまだお店に行ったことがなくて。福岡にも行ったことがないんですよ!(笑)行ってみたいですよ〜

 


インタビュー中、ふと新商品のアイデアが浮かんでは即座にイメージを共有し話を膨らませていく二人。同い年で非常に感覚が似ていて、エネルギーに満ち溢れている二人の相乗効果は計り知れず。新しいコラボアイテムがまた誕生する日も遠くないかも!?

 

 


さてさて、今回のインタビューではコラボアイテムの誕生エピソードだけでなく、すぎはらけいたろうさんの絵本や制作スタイルについても語っていただいています。この続きは近日公開予定の後編へ。ぜひお楽しみに!

 

 

すぎはらけいたろうさんよりメッセージ


ブリコラージュを楽しむ人達を想像してデザインしました。
主役はお花やブリコラージュをする人。
そこに寄り添うことを意識して、お花、葉っぱ、道具を連想するような模様を描きました。
日常品だからこそ、ちょっと気分が上がるものを!

 

⌘すぎはらけいたろう公式サイト
http://www.keitarosugihara.com/index.html

とびだす絵本「たべるのだあれ?」、絵本「トトのかんぱい」が好評発売中!
公式サイトほか、Amazon、紙と糸、全国書店にてお求めいただけます。

 

(書き手:つうしん部 よっしー)

 

 

絵本作家・すぎはらけいたろうさんインタビュー「絵本制作にかける想い」(後編1)

2021.09.06

よっしー yoshi


ハナモミジ / 編集・オンラインショップ【好きな食べ物】いちご、モンブラン、韓国料理【趣味】BTS
top