【ディプロマ便り】出張ブリコラージュレッスン＠株式会社カルナック

: よっしー

去る1月20日、自然と口元がほころぶほど穏やかな冬晴れのもと、「ブリコラージュフラワー研修会」が開催されました。

場所は愛知県長久手市にある、株式会社カルナック。実は華もみじ福岡ディプロマ卒業生である近藤麻実さんが代表を務める雑貨メーカーさん。植木鉢を主力商品として展開されています。

華もみじでもカルナックさんの商品をお取り扱いしているので、知らず知らずレッスンなどでお世話になった方も多いのではないでしょうか。

今回はカルナックさんの社員研修という名目のもと、デザイナーさん、営業さん、事務員さん、そして近藤さんを含めた皆さんにお集まりいただき、ブリコラージュフラワーを体験していただきました。

▲株式会社カルナック代表の近藤麻実さん

近藤さん以外の皆さんはブリコラージュフラワーがはじめてということで、僭越ながらよっしー＆萌ちゃんコンビがサポーターとしてお手伝いさせていただいたわけですが、拙い説明にもかかわらず大変興味を持ってくださって。

気づけばお互い緊張もほぐれ、終始なごやかな時間を過ごすことができました。

さて、今回の研修会が実現した背景には近藤さんが抱いたある想いがありました。

研修会の様子を交えながら、少しご紹介させていただきたいと思います。

30年続く雑貨屋さん

今では鉢を主力商品として取り扱っているカルナックさんですが、元々は30年程前に近藤さんのお父様が雑貨の取り扱いからはじめられたメーカーであります。当時はアメリカンカントリー雑貨が流行し出した頃で、木製雑貨や置き物などの商品からはじまり、掛け時計、フォトフレーム、バスケットなど、その時々の流行に合わせた商品をたくさん生み出してきたそうです。

「ある時から家具・生活用品の大手企業さんが出てきてダメになってきちゃったんです。価格も安くなってあまり売れなくなってしまってどうしようかなと思っていたのですが、ブリキの鉢だけやたら売れるんですよね。

なぜ売れるかわからないけれど、雑貨の中でブリキの鉢がよく売れるからちょっとそれを増やしてみたら、出せば出すほど売れる感じになって。こういう需要があるんだってことから園芸業界を知りました。」

園芸業界に力を入れていくのであれば商品のことを詳しくなりたいと思った近藤さんは、巡り巡ってアトリエ華もみじに辿り着きます。

新しいことを知ることは
新しい興味が湧き出ること

「当時は寄せ植えや土ものに全く詳しくなかったから、お庭に黄色と紫色のパンジーを植えているイメージがあって一切興味がない。無知なだけだったんですけどね。お花といえば切り花だと思っていたのですが華もみじのインスタグラムを見て土ものを知って。こんなかわいいお花があるんだと、行きたいなと思ったんです。」

▲福岡でディプロマレッスンを受講する近藤さん

１年間、遠く愛知県から福岡県まで月１回レッスンに通った近藤さんには、技術以上に得られたものがありました。

「本当に通ってよかったです。やっぱり自分が鉢を売っているのに植え方を知らないとか、寄せ植えを展示会に出しながら、これどういう風に作ったの？と聞かれてわかりませんとはやっぱり言えないですし、言いたくないなと思って。お客様がプロなので、こちらも知識をつけてプロ意識を持ってやらなきゃいけないなと思って。」

▲自社の鉢で制作した多肉のブリコラージュ